ORGAN VITAL Vol.4
カタカムナ '93
仮神字(カタカムナ)とは、古代の日本に存在した、漢字伝来以前の失われた文学である。
歴史の真実は常に、政治的意図によって歪められ、抹殺される。
失われた文字、失われた文明、失われた神々。
都市のしじまに古代の神々が甦る。
環境破壊による破滅という恐怖すら、日常の煩雑さに掻き消しながらも人は、
深層の意識で地球生命体と共鳴しtげいるのだ、かつて存在していた頃の、
太古の記憶に呼び覚まされている、大地の力を求めている。
封印された奇蹟の現出を待ち望んでいる。
DNAのレベルにまで生命を解析し、人口子宮による生殖、クローン生物の誕生さえ可能にした時、
万能の近代科学が立っている巨大な無知の谷底に気付く、闇の深さに呑み込まれる。
東京CITYの片隅の古臭い小さなありふれた床屋で、
かつて生命工学を弄くる回していた理髪師が髪を刈っている。
何でもない人達のありきたりの生活に、来ない筈の未知なる恐怖が忍び寄る。
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