妖しい絆  JAPAN

 

 

咲き乱れし華の薫りは、自らをも凌駕した毒の味

初恋の恋人

彼らの第1印象は、すこぶる悪かったのです。ミュージックライフで初めて紹介された時、 

その、毒々しいながら独特の派手な麗しさでありつつロンドンパンクちっくな暗めのテイストのルックスに 

目は止まったものの、「JAPAN? はん。日本をなめとるな!」と、全く聞く耳持たず。 

そして、忘れていたのですが、ある日、その頃所属していたサークル 

「ロックとマンガの会・アナーキインザSS」のミーティングがあって(オフ会みたいなもの) 

(会場は、Liveも出来るハウスというよりは、ロック喫茶(時代だなぁ(^^;))を貸し切り。 

 特別ゲストで、伝説の「S−ken」さんのLiveもありました) 

初参加した私は、みんなとわきあいあいに楽しんでいて、BGMには、 

会長さんの選曲がずっと流れていたのですが、ふと、耳に止まった知らない曲に心惹かれ…… 

自分の感性の特異さに笑えるのですが、「ん?ピストルズの新譜かな???」と思ったのです。 

そこへ会長さんがニコニコと歩んできて、 

「どう?いいでしょ、JAPANよ」と言ってのけたのでした! 

ガーン。ショーック。やられました。

 

まだ日本発売はされていず、外盤は既にSoldout状態。待つしかなかったのです! 

そして、発売日に買いました。また、新たなる世界の開眼!すっかりはまってしまいました。 

が、聴き込んでしまってからは、また、忘れそうになった頃、初来日が決まったのです。 

私のLive人生、一番印象深いLiveといえば、そう、まさしく、そのJAPAN初来日の武道館! 

になりました。語り継がれるほど、すんごく下手だったのですが、何というか、オーラが違った! 

あの時の武道館に充満した、あの一種異様な独特の空気は、まさしく、私にとっては

「カリスマ」以外の言葉では、説明できない感覚でした。 

はい、その衝撃で、やっと、恋に落ちることが出来たのです。長い道のりでした。 

結局、第1印象の悪さも、曲者だったわけで、気になる存在ってことに違いはなかったのですね。

 

 

リチャード・バルビエリ ミック・カーン デヴィット・シィルヴィアン ロブ・ディーン スティーヴ・ジャンセン